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【元祖 丁子屋(ちょうじや)|静岡 駿河区 丸子】東海道を見守り400年 今までも そして これからも

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駿河区 丸子 老舗とろろ店「丁子屋(ちょうじや)」とは

まずはこちら、丁子屋さんのリーフレットに書かれている年表からご覧いただきたい。

始まりは1542年、「徳川家康 誕生」。え?そこからですか。
1549(いごよく伝わるキリスト教)とかその時代ですよね、語呂合わせで覚えたやつ。

その約50年後1596年、丁子屋創業。
創業者さん、のれんに「OPEN」って書いてます。当時英語あったの!?ってツッコミは止めときましょう笑

その後も十返舎一九の「東海道中膝栗毛」に登場とか、安藤広重「東海道五十三次」に登場とか。凄すぎる・・
正に東海道の時代の目撃者という訳ですね。

目次

静岡の府中とは??

個人的には1869年「府中」を「静岡」と改称って知りませんでした。。
世間一般で「府中」と言えば東京競馬場ですよね。

静岡を代表する情報発信メディアとして(誰が?)恥を忍んで調べてみました。

「東海道歴史街道二峠六宿」とは?
静岡市には、東海道五十三次のうち、蒲原・由比・興津・江尻・府中・丸子の6つの宿場町と、
東海道中の難所と言われた薩た峠、宇津ノ谷峠の2つの峠があります。

http://www.city.shizuoka.jp/000_006731.html 一部抜粋

こんな府中宿の解説マップも発見しました。本当に静岡駅北を中心としたエリアが府中宿だったんですね。

東海道最大規模の宿場だったと記載があります。

お店へお邪魔します

その府中宿のお隣、丸子を代表する御食事処、丁子屋さんにお邪魔してみました。
国道一号線を静岡駅方面から真っすぐ、安倍川を超えて見えてくるのがこんな看板。

混雑を避けて14時頃にお邪魔しましたが駐車場の8割ほどは埋まっていました。
歴史を感じさせる風情ある建物の外観。

入口付近には人力車と囲炉裏。

隣には物品販売。地元静岡を中心に特産品が並んでいます。

もちろん干し芋もありましたよ。

玄関前には十返舎一九の記念碑があり、歴史を感じさせるのれんを潜ってお邪魔します。

玄関で靴を脱いで中に入ると、そこは何十人と入れそうな大広間。
天井付近の壁には歌川広重の「東海道五十三次」がズラーっと。

こちらは浜松。

床の間には天神雛が飾られていました。

 

「丁子屋(ちょうじや)」のメニュー

では早速メニューの方を見ていきましょう。
各定食からサイドメニューまで、地元の料理を中心に充実しています。

今回は基本の定食、「丸子」を注文。

店内探索

料理を待っている間、トイレをお借りしました。

普通はトイレの紹介までしませんが、この丁子屋さんのトイレは非常に奇麗で趣向が凝らされている。

こういった面白い掲示はもちろん、月替わりで男女が入れ替わる希少な「替わりトイレ」との事。

オムツ交換代も設置されており、小さいお子さんがいても安心です。

折り紙のサービスや、

丸子解説の掲示に、

自然薯の一年周期。

個人的に深いと感じたのが12代目信夫さんのこの言葉。

土の恵み、自然の恵みの「自然薯」で400年以上の丁子屋さん、県内20件ほどの契約農家さんに支えられていると伺いました。そこで100年近く伝統のお店を引き継がれて来られた方の言葉。

ぎんろーの祖父も農家に生まれ、100年近く農業を営んできた。農家にとっても非常に考えさせられる言葉ですね。

なぜ丸子はとろろが有名?

ところで何故、丸子はとろろが有名なのかご存知ですか。

東海道沿線で唯一この地域だけにしかない「アルアリ玄武岩」のお陰で、自然薯がたくさん取れるからだと言われています。
5,000~6,000万年前の海底で起きたマグマの噴出により生まれたアルカリ玄武岩により、大自然が生んだ環境こそが良質な自然薯をたくさん育ててくれた大きな要因となっています。
普通の自然薯に比べ、粘りはもちろんですが最大の特徴はその土の香り。
とろろ汁にした時に味噌やだし、そして優しい自然薯の香りを楽しんでいただけます。

https://readyfor.jp/projects/tororotokaidochojiya 一部抜粋

こちらの干し芋誕生秘話にも書きましたが、正に自然の恵みが生んだ、という訳ですね。

料理

話が逸れましたが、肝心の料理の方、やってきました。

とろろ汁、麦飯、みそ汁に漬物。
とろろ汁のダシはカツオだしに自家製白みそに卵が入っているそう。

シンプルですが、その昔、この東海道を行き来する旅人も食した、何百年と変わらない味なんだろうと思います。
実はぎんろーも昔、祖父と一緒に実家の畑の裏山で自然薯を掘りに行って食べた記憶があります。
その時食べた昔懐かしい、どこか安心する味を感じました。
そういった意味では伝統食品である、干し芋にも共通する部分があると思います。

とろろを麦飯にかけるとこんな感じ。

ザーザーと音を立てて食べて下さいとの事。

遠慮なく頂きましょう!

静岡と言えばわさびも有名。わさびのお塩も置いてありました。

「丁子屋(ちょうじや)」には資料室も!

食事を終え、店を出ようとするとこんなポスターの掲示を見つけました。

ロックなヒロシゲですと!?ていうか資料室もあるんですか!?

店内の案内図もありました、てか広過ぎ!

先ほど食事した場所が、「広重の間」でかなり広く感じたんですが、全然一部でしたよ。
中庭まで。

資料室はこんな感じ。

十返舎一九がお出迎えし、

触れる浮世絵の展示、

メインの歌川広重の展示に、

こちらは昔のすり鉢と思われます。

希望のつぼと、

その下に置かれていた道中安全のお札。

老舗のクラウドファンディング?

大満足でお店を出ようとすると、またまた発見してしまいました。
こんな掲示。「Re:TOKAIDO」クラウドファンディングとな!?

玄関にも「茅葺の修理をやります」の文字。

これは調べてみるしかない!と思ってネットで検索・・・。

要約すると、丁子屋のシンボルでもある茅葺き屋根、前回の葺き替えから40年ほど経過し、
老朽化が激しい現状らしいが、修復に掛かる費用が非常に高額との事。

丁子屋の、そして東海道のシンボルである茅葺屋根を守るためにクラウドファンディングを開始、
2017年10月6日、404名の支援者を募り、見事目標金額の1000万円を達成されていました。

https://readyfor.jp/projects/tororotokaidochojiya 一部抜粋

修繕日程は2018年2月5日~2018年3月30日との事で、ぎんろーが伺った時は正にこの修繕作業中だったという訳です。
額も凄いけど、もっと凄いと思ったのが支援者が400名を超えていること。
丁子屋を支援している、サポーター・ファンがこれだけ沢山いるという事ですよね?

なかには、おそらく今まで丁子屋を知らなかった人もいるでしょう。
クラウドファンディングを行う事により、新たに知る機会を提供したという訳。
これってなかなか真似できない凄い事だと思います。

まとめ

この丁子屋さんの凄いところは歴史を大事にしつつ、それに囚われず常に新しい事に挑戦し、情報発信をする所。
伝統農家であるぎんろーも見習わないといけない部分が多くあり、色々と学ばせて頂きました。
皆さんも料理は勿論、歴史や伝統・さらには革新といったものも感じながら豪快にとろろをすすってみては如何でしょうか。
丁子屋さんは過去の400年の歴史を大切にしながらも、既に次の400年、さらにはその先までを見据えているのだと感じました!
みらいを考えるってこういう事か!凄すぎる!!

「丁子屋(ちょうじや)」の基本情報(駐車場・営業時間など)

住所
静岡県静岡市駿河区丸子7丁目10−10
電話 054-258-1066
営業時間 11:00~19:00
定休日 木曜日
アクセス 東名静岡ICから15分
駐車場 あり
MAP  

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この記事を書いた人

日本最古級の干し芋農家『銀篭園』。
干し芋の発祥地『静岡』で江戸時代から12代続く伝統農家です。
こだわりの干し芋を心を込めて皆様にお届けします。

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