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【ふじのくに茶の都ミュージアム|静岡 島田 】お茶農家がオープン超速報解説!!レストラン丸尾原も併設

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島田市「ふじのくに茶の都ミュージアム」とは(レストラン丸尾原も同時オープン!)

静岡の注目スポットとして、メディアでも紹介されているのが、ふじのくに茶の都ミュージアム。
3/24(土)にオープンしたばかりの新しいミュージアムをお茶農家(祖父・祖母)のぎんろーが早速行ってみましたので、地元の農家目線から超速報します!

まず場所の方ですが静岡空港から車で10分ほど、金谷駅から5分ほどのアクセス良好のロケーション。
かつ周囲には牧之原大茶園もあり、お茶のミュージアムに相応しい場所に位置しています。

こんな一面お茶畑、みたいな風景が普通にあります。

ただ、地元民としては先ずふと疑問に思う事がありました。

あれ?ここってお茶の郷があった場所では?

そう、この場所はもともと、島田市が運営する「お茶の郷」という博物館兼商業施設があったんです。
ミュージアムの沿革を見ると2016年の時点で島田市から静岡県に運営が移管されたらしいです。

先日ご紹介した、「ふじのくに地球環境史ミュージアム」と同様、静岡県として静岡のふじのくにブランド向上に向けて様々な取り組みを進めていると感じます。

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最近の静岡県はリノベーションブームなのでしょうか。

要するに今回、県の主導でこちらの博物館がリニューアルされた訳ですが、それには幾つかの事情があると推測されます。

目次

「ふじのくに茶の都ミュージアム」のリニューアルオープンの訳とは?

こちらのランキングをご覧ください。

■市町村別・お茶の生産量ランキング
1位:鹿児島県南九州市
2位:静岡県牧之原市
3位:静岡県島田市
(ランキング出典:茶サミット 市町村別2014年荒茶の生産量)

http://toyokeizai.net/articles/-/73677 一部抜粋

そう、意外な事に全国1位は鹿児島県南九州市なのです。
もちろん、さつま芋の発祥地である鹿児島と静岡が気候的に温かく共通点が多い事実は先の記事の通り。

南九州市はもともと、知覧町・川辺町・頴娃町の3つの町が合併して誕生した市であり、お茶の生産が盛んな3町が合併したことで静岡を凌ぐ生産量になったという訳です。

ただそれだけではありません。こちらのグラフを見て下さい。

http://www.pref.shizuoka.jp/j-no1/m_tealeaf.html 一部抜粋

平成29年の茶(生葉)収穫量なんですが、トップは静岡とはいえ、2位鹿児島との差はわずか3%!
市町村の部で2位に甘んじている静岡だが、県別ランキングでもすぐ後ろに追いつかれているという訳です。

ぎんろーが小さい頃は、お茶は静岡産が圧倒していたはずだ!と思い調べてみたところ。
やはり昭和45年~50年頃までは静岡は鹿児島の10倍程のお茶を産出していました。
が・・静岡の生産が減り、逆に鹿児島は増え、その差が年々詰まってきている現実が見て取れます。

https://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-340/documents/27ochahakusyo2.pdf 一部抜粋

ただ、ブランド的にはお茶と言えば鹿児島茶よりも静岡茶をイメージする方が多いのではないでしょうか。
その理屈はこう。

南九州市のお茶が有名でないことには理由がある。
あまり知られていない話だが、お茶は特定の産地の茶葉を半分以上使用してつくると、その産地名を前面に出して売ることができる。
たとえば、静岡県産の茶葉が50%以上入ってさえいれば、残りは違う産地の茶葉でブレンドしていたとしても「静岡茶ブレンド」を名乗れる。

南九州市の茶葉は、静岡など有名産地の茶葉と混ぜるために使われているケースが多い。
ただ、合併後、7年連続で市町村別のお茶生産量ランキングの王者に輝いた実績が評価されたのか、来年から南九州市の茶葉を100%使用する「知覧茶」が大々的に販売されることになった。

http://toyokeizai.net/articles/-/73677?page=2 一部抜粋

つまりはお茶のOEM生産といったところでしょうか。

今まで静岡茶のブランドに頼ってきた鹿児島茶が、

もう静岡には頼らず、自分たちで売り出すよ!だって鹿児島がNo.1だからね!

と言っているという訳です。

静岡県としても、そういった現状を何とか打開し、静岡茶のブランドを世界に発信していこう!という意気込みが詰まったリニューアルだろうし、静岡お茶農家の子孫としても是非頑張っていただきたいと思う所存です。

「ふじのくに茶の都ミュージアム」の現地レポート超速報!(アクセス・混雑)

前置きが長くなりましたが早速現地レポートをしていきます。
空港からでも金谷駅からでも国道473号線から向かう事になります。ミュージアムの入口はこのような大きな看板が出ているので分かりやすいです。

オープン直後という事もあり、前の道路は大渋滞でした。
時間帯にもよりますが週末に限って言えば、暫くはこのような状況かもしれません。

何とか車を止めてエントランスに向かいます。

玄関に設置された、静岡県産檜の吹き寄せ壁が目を引きます。

施設のマップです。

ふじのくに茶の都ミュージアムの構成

1階:ショップと茶室(中庭)
2階:カフェレストランと展示室(常設展示と企画展示)
3階:富士山展望ホールと常設展示

「ふじのくに茶の都ミュージアム」1階ショップのご紹介

まずは入口に一番近いショップから覗いてみましょう。
オープン直後という事もあり、玄関にはお花。

基本的には静岡茶関連の販売ですね。

茶そばに各品種。玉露や希少品種も売っています。

県内各市ごとのお茶に、

お茶ポテトチップスに、

ミュージアム独自のブレンドでしょうか「綺麗茶」に、

その「綺麗茶」の試飲もやっていました。

また、最近よく見かける「フィルターインボトル」の販売など。

そしてこちらの目玉は何と言っても濃さが選べる「抹茶ジェラート」で有名な「ななや」さんのショップが入っている事でしょう。
アイスの販売やチョコレート、

定番の7種類の濃さが選べるジェラートはもちろん、

限定の「ななやスイーツセットA~C」も販売していました。

続いて2階へ。

「ふじのくに茶の都ミュージアム」の2階「レストラン丸尾原」

まずはレストラン、「丸尾原」さんへお邪魔しました。

こちらのお店では地元農家の野菜を使用しているとの事で期待が持てます。
11時過ぎの時間帯でしたが10分程度の待ち時間で入ることが出来ました。
待合スペースは奇麗にまとめられていました。

「レストラン丸尾原」のメニューは?

メニューはこちらです。

こちらのお店のウリの1つはその景色。
中庭はもちろん、遠くに金谷や島田の町並みを見る事ができます。

また注目すべきは、「お茶のドリンクバー ¥500」でしょう!

お茶のミュージアムらしさが出ています。
ただ、デフォルトで提供して貰えるお茶も香り豊かで十分美味しかったです。

広い店内に、

外にはお茶畑。(鳥があそびに来ていました)

また小さい子用の椅子も用意されていましたし、建物の設備としてエレベーターも有りました。

子供からお年寄りまで安心して食事を楽しむことができます!

本日のオーダーは?

本日のオーダーをご紹介します!

七菜そば ¥1200

キャベツにトマトにブロッコリーと野菜がふんだんに使われていて、新鮮野菜がとてもヘルシー。

その下には茶そばが。

ぎんろーも何度か食べた事がありますが、お茶の香りがそこまで強い訳ではないので他のどんな食材にもマッチします。

お茶プリンのスイーツも付いていました。

「ふじのくに茶の都ミュージアム」の博物館へ入ってみた

続いて2階の隣の棟からメインの博物館エリアに入場します。

博物館と茶室への入場券がセットで大人一人¥300です。

まずは順路通り3階へ。

先ほどまで食事をしていたレストランや

夜景スポットで有名な牧之原公園のさらに上から眼下に町並みを望むことができます。

3階の展示のテーマは「世界のお茶」。

撮影が禁止されているエリアも多かったので写真は少なめですが、撮影可能エリアを中心にご紹介します。

3階は原産地と言われている中国の雲南省に関する説明や中国のお茶文化を中心の展示がされています。

奥に見える建物は中国上海の茶館を再現したもの。

中に入ってみました。

またこちらでは中国茶の試飲もしていました。向こうは甘いお茶がメジャーなんでしょうね。

さらにチベット族のお茶文化と、宅内が再現されたブース。

世界のお茶事情(生産、流通、消費)がまとめられていました。

続いて2階に下ります。今度は日本、そして静岡のお茶に関する展示。

煎茶が出来るまでの工程と、その重要工程である「揉み」が手もみから機械化するまでの歴史。

昔はぎんろー家でも製茶加工をしていたと聞きました。
うちの祖父や祖母もこれらの機械を使ったのでしょうか。

蒸し器の展示や、

水が豊富な山間部では水力式の製茶場もあったそうです。

1階はお茶の新時代と題し、最近のお茶のトレンドや新商品、研究開発事例の紹介。

また1階には企画展のスペースがあります。開館記念の企画展示は「綺麗さびの世界」を開催していました。
(こちらは内部に写真撮影可能エリアはありませんでした・・)

出口には小学生による絵画展と、

ふじのくにミュージアム系列店でお得意となりつつある、メッセージボード。

早くも当ミュージアムの将来を憂うメッセージを発見!

Noriさん、オープン1週目で「つぶれないでね。」は止めて下さい!!

またこちらでは体験メニューも用意されているようで、ブレンドティー作りに

お茶の飲み比べ、

抹茶挽き体験などが催されていました。

ぎんろーが行った時間帯は抹茶挽き。皆さん真剣に取り組んでいました。

「ふじのくに茶の都ミュージアム」の中庭(茶室)へ

さてお次は中庭と茶室に行ってみましょう。
こちらがマップです。

江戸時代の大名茶人である「小堀遠州」が手掛けた茶室と庭園を再現したものという事です。

まず茶室の方です。

玄関で靴を抜いてお邪魔します。

中はこのようになっていて、無線の音声ガイドで解説を聞くことができます。

池の真ん中には茶屋があります。

真ん中は吹き抜けになっていて、池の鯉も見えました。

茶屋から博物館の建物を望む。

別途料金で、先生が抹茶の指導もしてくれるようです。

最後に庭も散歩してみましょう。

ちょうど桜の時期ということもあり、散歩にはとてもいい時期です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
冒頭で説明した通り、静岡県が威信をかけてリニューアルしたミュージアム、その意気込みを感じました。

流石にオープン直後という事も有って混雑していましたが、盛りだくさんの内容で非常に興味深い展示や商品が多かったと思います。

是非皆さんも一度、静岡県の本気とお茶の可能性を見に行ってみて下さい!

「ふじのくに茶の都ミュージアム」基本情報(駐車場・営業時間など)

住所
静岡県島田市金谷富士見町3053−2
電話 0547-46-5588
営業時間 09:00~17:00
定休日 火曜日
アクセス https://tea-museum.jp/guide.html#guide_time
駐車場 あり
MAP  

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この記事を書いた人

日本最古級の干し芋農家『銀篭園』。
干し芋の発祥地『静岡』で江戸時代から12代続く伝統農家です。
こだわりの干し芋を心を込めて皆様にお届けします。

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