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御殿場「二の岡ハム」とは
「御殿場プレミアムアウトレット」などをはじめとして、箱根や富士山周辺の観光と共に静岡県東部の人気エリアである御殿場市。
ここ御殿場に知る人ぞ知るハムの名店「二の岡ハム」さんがあります。
食事処やカフェではないため、イートインは出来ません。こじんまりとした雰囲気がある「売店」と言った方が正確かもしれません。
簡素な造りのお店から、お客さんに媚びたお洒落な外観や体裁を整えるという事はせず、まさに中身・味で勝負といった、まさに「質実剛健」と言った言葉がピッタリのハム工房です。
自然に恵まれた御殿場の地で、厳選した材料を使用し本当の手作りで作られたハムを求めて客足が途絶える事のない人気店です。



標高も高く避暑地として有名な御殿場ですが、「二の岡ハム」を語るには、かつて「アメリカ村」と呼ばれた別荘地の物語を語る必要があります。
お店のパンフレットにも記載されていますが、お店の歴史は戦前の話に遡ります。
戦前の話です。箱根の道に迷いこんだある外国人が二岡神社で助けられ、そこから見た富士山があまりにもきれいだったので二の岡に別荘を建てたといいます。その後、ここ二の岡にも有名人や外国人の別荘が次々と建ち、ことにアメリカのキリスト教宣教師によって、通称アメリカ村と呼ばれる別荘地ができ上がりました。
当時はまだ、日本では米国のような食生活があまり普及してはおらず、ましてや二の岡に至っては産業といえば稲作や養蚕くらいなものでした。彼らの欲する食材はほとんどなかったのです。そこで彼らは自分たちで養豚組合のようなものをはじめました。それが二の岡フーヅの前身なのです。
このアメリカ村にボールデンさんという宣教師がおり、ボールデンさんはここに居住して地域の産業的伝導に尽くし、養豚の普及、ハム、ソーセージ等の食品加工法を地域に伝授してくれました。
昭和初め頃にはハムの本格的な生産が始まりましたが、戦争の足音が高まり昭和11年にはボールデン夫妻も日本を離れることになりました。その時この味と技術を守ろうとしたのが初代主人、芹澤正策でした。
もう亡くなられたボールデンさんが帰国の船の中で書かれた手紙と同封されたボールデン夫妻の写真は今も大切に保管しています。そして、もちろんアメリカ村の手作りの味は今でも固く守られています。
一部抜粋:二の岡ハム公式
食文化は様々な歴史により地域に根付いていくと思いますが、まさか御殿場のハムが戦前のストーリーに結びついているとは思いもしませんでした。



「二の岡ハム」のアクセス
東名御殿場I.Cを下りて国道401号線を南下してすぐ、東田中交番の交差点を右折すると写真のような「二の岡ハム」の黄色い看板と建物が見えてきます。
道路を挟んで反対側に広い駐車場がありますが、人気店の為駐車場が混んでいる事も多いです。
立派なお屋敷の敷地に入り、写真左手が製造加工所になっています。
お店へお邪魔します
お店の前にはベンチが置かれています。基本的に食べていく場所はありませんが、こちらで休憩は出来そうです。
また隣には製氷機があり、氷を自由に持って行けるので、クーラーボックスを持って買いに行くのもおススメです。
売店の中にお邪魔します。店内も広い訳ではなく、人気店の為、行列になる事もあります。
地方発送も対応して貰えるので、発送用のテーブルがあります。
「御殿場こだわり推奨品」の認定証も掲示されていました。
「二の岡ハム」のメニューは?
特にメニュー表などはありませんので、ショーケースを見ながら購入する形になります。
看板商品のボロニアソーセージを筆頭にスモークドハムやタンスモークなど、かなり多くの品揃えがあり、どれを購入すべきか悩んでしまいます。
本日のオーダーは?



牛タンスモーク
スモークの香りがかなり強いタイプで、タンの旨味と共に芳醇な香りが口中に広がる絶品のタンスモークです。
薄すぎず、厚切りにカットして頂くと牛タン特有の歯ごたえと旨味を感じます。
ボロニアソーセージ(小) ¥2500前後
豚もも肉と肩肉を使ったやさしい味のソーセージです。
一口頂くと味の濃厚さに驚き、旨味が凝縮されている印象を受けます。ボリュームがありますので、大人数が集まる場などにも最適です。
フライパンで炒めたり、野菜などと和えても相性が良いです。(写真左がベーコン、右がボロニアソーセージです。)
ベーコン(切り落とし)
いぶされてアメ色になったベーコンは、創業当時から変わらない伝統の一品です。
またベーコンでおススメなのが「切り落とし ¥500」です。1家族1袋までの限定品ですが、この量でこの価格は正にバーゲン価格!
脂が多く濃厚な旨味が広がります。限定ではありますが、これはオーダー必須商品だと思いますね。



まとめ
今回は御殿場市の「二の岡ハム」さんをご紹介しました。
価格的には決して安い値段ではありませんが、使用している素材や昔ながらの方法を守り丁寧に手作りされている事を考えるとその価値は十分にあると感じます。
今も昔も、人が美味しいと感じる感覚はそう変わらないと思います。こだわり素材と昔ながらの手作りの優しい味が多くのファンを惹き付けているのでしょう。
御殿場の森の中でスモークの煙と香りが立ち昇る昔ながらのハム工房、戦前にも今とそう変わらない風景の中でハムが作られていたのだろうと思いを馳せながら、絶品のハムを頂いてみて下さい。



「二の岡ハム」の基本情報(駐車場・営業時間など)
住所 |
静岡県御殿場市東田中1729
|
電話 | 0550-82-0127 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
定休日 | 火曜日 |
アクセス | 東名御殿場I.Cより車約3分 |
駐車場 | あり |
MAP |
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