コンビニやスーパーなどの量販店から個人農家さんまで、日本全国各地には数多くの干し芋が製造・販売されています。
さつま芋の品種から製造方法、パッケージなどバリエーション豊かな干し芋ですが、それだけ数が多いとどれが美味しいのか・どれを購入するべきか悩んでしまいます。
そんな疑問にお答えすべく、離乳食から干し芋を食べ始め、干し芋歴約40年の干し芋農家ぎんろーが各ブランドで販売されている干し芋を実食レビューを交えてご紹介します。
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パシフィックコーポレーション「ほしいも」とは(どこで買える?)
今回は静岡のスーパーマーケット「ひばりや」さんで干し芋を探してみました。「ひばりや」さんは創業明治8年と100年以上の歴史があるスーパーで静岡市清水区を中心としたチェーン店です。
他にも焼津・藤枝などの志太榛原地域や静岡県外にも名古屋や岐阜など合計12店舗を展開されています。
店内入って直ぐの野菜コーナー近くで干し芋を発見しました。こちらではミカンと甘栗の間に挟まれていました。
甘栗と親和性が高いのか、栗と芋がセットで配置されているパターンも多いような気がします。
こちらで販売されていたのは京都府に本社があり、青果物輸入卸売を行う「パシフィックコーポレーション」さんの商品で、中国製の干し芋を輸入販売されているようです。
今回はそんな「パシフィックコーポレーション」さんの「ほしいも」を実食レビューしていきたいと思います。
パシフィックコーポレーション「ほしいも」の基本情報(値段・産地・品種ほか)
価格 |
¥214
|
名称 |
ほしいも
|
原材料 |
さつまいも
|
産地 | 中国 |
品種 | 豊田5号 |
内容量 | 140g |
賞味期限 | 約2ヵ月 |
購入場所 | ひばりや 店舗 |
製造者 | ー |
輸入者 | 株式会社 パシフィックコーポレーション |
MAP |
パシフィックコーポレーション「ほしいも」の栄養成分表示(カロリーほか)
エネルギー |
303 kcal
|
タンパク質 |
3.1 g
|
脂質 | 0.6 g |
炭水化物 | 71.9 g |
食塩相当量 | 0 g |
※100g当たり
パシフィックコーポレーション「ほしいも」を実食レビュー
まずパッケージですが、袋のサイズはスタンダードですが、内容量が140gと若干多めになっていて、手に持つとそれなりのボリューム感を感じます。
中央上部にさつま芋のイラストと商品名が書かれており、干し芋だと分かりやすくなっています。
また中央下部はこちらもさつま芋型にくり抜かれて透明になっており、中身の商品の状態が確認できるようになっています。
中国産干し芋はスティックタイプの干し芋も多い印象ですが、こちらは「平切り」のタイプとなっています。
裏面です。栄養成分表示等の記載があり、中国産ですが「食塩相当量」は0gと記載されています。
またパッケージにはさつま芋の品種について記載はありませんが、「パシフィックコーポレーション」さんの公式HPで品種や製造方法に関して説明がありました。
干し芋に適している「豊田5号」を原料として使用しています。甘味・固さ・賞味期限の観点から、水分値と水分活性量の数値を、弊社と中国工場でコントロールして美味しく柔らかい干し芋を作っています。添加物も保存料も使っていない自然食品です。水分値と水分活性をコントロールすることにより、通年販売も可能になりました。
一部抜粋:パシフィックコーポレーション公式
品質管理の面においても現地圃場で「GLOBAL G.A.P」を取得し、一部の圃場では「有機JAS」の認証を取得するなど取り組みがされているそうです。
袋から取り出してみました。白い粉は殆どふいていません。比較的ねっとり感も少ない為、袋からも取り出しやすい印象です。
実食してみると、やはり国産に比べて甘さは控えめで弱い印象ですが、適度な硬さがあり、噛むとさつま芋本来の甘さが広がってきました。
日本の「紅はるか」など糖度が高い品種と比較するのも困難ですが、中国産にありがちな「塩分」を加えて甘味を感じさせる方法ではない点は評価できると思います。
保存料も無添加で140g/214円であればコスパ的にも優れていると言えるのではないでしょうか。
パシフィックコーポレーション「ほしいも」をツール数値検証
続いて客観的な検証ツールとして糖度計・硬度計を用いて検証を行いました。
(※干し芋は生産時期・環境他要因で仕上がりが異なります。)
糖度(*1) |
10.0
|
°Bx
|
硬さ(*2) |
20.0
|
HA
|
厚み | 0.5~0.8 | CM |
(*1)使用糖度計(※°Bx値が高いほど一般的に糖度が高い。(例:みかん約12%・りんご約15%など))
パシフィックコーポレーション「ほしいも」の開封動画
商品のパッケージや柔らかさなど、開封動画でより詳細に解説しています。
パシフィックコーポレーション「ほしいも」の口コミ
各種SNSでの口コミ・評判をまとめました。
いたって普通のおいしい干し芋でした。 食感も悪くないです。 温めると、表面の白い粉が少しだけ甘くなっておいしくなりました(^^)/ 100g150円で買いやすい値段で良いと思います* 投稿日:2013/01/01 17:17
一部抜粋:もぐナビ
干し芋好きには嬉しいコスパ
美味しいが中国産というのがひっかかる
一部抜粋:ものログ
価格の安さに魅力を感じて購入する方が多い印象で、味の方は一般的な水準であるとの評価が多いです。
パシフィックコーポレーション「ほしいも」のまとめ・感想
①特徴まとめ
☑ 中国産さつま芋「豊田5号」を使用
☑ 1袋(140g)で¥214という低価格
②良い点(ここが〇)
●中国産ではあるが、「GLOBAL G.A.P」・「有機JAS」(一部圃場)を取得している。
●価格の安さ、コストパフォーマンス。
③惜しい点(ここが△)
●産地・品種にこだわる人には適さない。
●国産と比較すると甘み・味は落ちる。
④評価チャート
⑤まとめ
中国産の「豊田5号」を使用した平切りタイプの干し芋です。
中国で生産されている商品ですが、「GLOBALG.A.P」・「有機JAS」(一部圃場)を取得している点や中国産でありがちな「塩分」で甘さを引き立たせる方法が使われていない点、さつま芋の品種がしっかりと公開されている点などは十分評価できると思います。
コスパ的にも優れていると感じる「パシフィックコーポレーション」さんの干し芋を皆さんも是非一度食べてみて下さい。
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