コンビニやスーパーなどの量販店から個人農家さんまで、日本全国各地には数多くの干し芋が製造・販売されています。
さつま芋の品種から製造方法、パッケージなどバリエーション豊かな干し芋ですが、それだけ数が多いとどれが美味しいのか・どれを購入するべきか悩んでしまいます。
そんな疑問にお答えすべく、離乳食から干し芋を食べ始め、干し芋歴約40年の干し芋農家ぎんろーが各ブランドで販売されている干し芋を実食レビューを交えてご紹介します。
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幸田商店「海風ほしいも」とは(どこで買える?)
干し芋生産量日本一で全国の9割が茨城県で生産されていると言われています。そんな茨城県のアンテナショップ「Ibaraki sense(イバラキセンス)」さんが東京有楽町駅から徒歩3分ほどの位置にあります。
東京で干し芋を購入するとなれば屈指のスポットで、干し芋マニア・干し芋ファン御用達のお店であると言えるでしょう。
年間通じて夏にもいくつかの干し芋商品が並ぶほどで年中干し芋の購入はできるそうですが、干し芋最盛期ともいえる1月初旬にお店へ伺ってみました。
「目利きのセンスによって厳選された、茨城のセンスある逸品により、茨城のセンスを世界に発信する、上質でセンスあるストア」を目指すというコンセプト通り、お店も新しくお洒落なカフェも併設し、とても県のアンテナショップとは思えないほど都会的に洗練されたお洒落なお店になっています。
店内は干し芋をはじめとした食品だけでなく、地酒や工芸品など数々の商品が並べられていました。そしてもちろん干し芋商品も充実していて、ほぼ1コーナー全てが干し芋という干し芋専門店とも言うべき光景が広がっていました。
そしてその一角で発見したのがこちらの干し芋。
チャック付きの透明袋の中央には鮮やかなマリンブルーが目を引き、中央左にはサーフィンのロングボードに見立てた干し芋を持つサーファーが描かれています。
こちらは茨城県ひたちなか市に本社を置く大手干し芋メーカーとして有名な「幸田商店」さんの「海風ほしいも」という商品です。干し芋は海岸線沿いを中心に生産がされ、干し芋作りには欠かせない自然の恵み海風に感謝して名付けられた商品です。
その特徴的なパッケージを含め商品の高いクオリティが評価され「茨城おみやげ大賞2016 最高金賞」を受賞した商品です。
「幸田商店」さんは最大手の干し芋メーカーとして干し芋ファンに知られており、味と品質に抜群の安定感を誇ります。大手企業の為、供給能力も高く、先日こちらの記事でご紹介した通り、各コンビニ等で販売されている干し芋商品も幸田商店さんの商品であるケースも多いです。
コンビニなどで販売されている比較的安価な干し芋は中国からの輸入品であるケースも多いですが、こちらの干し芋は国産・茨城県産のさつま芋を使用している商品です。
また、幸田商店さんでは別にも複数種類の「玉豊」を使用した平切り干し芋商品を販売されていますが、それらの商品とはどのような違い・特徴があるのでしょうか。
今回はそんな「幸田商店」さんの「海風ほしいも」を実食レビューしていきたいと思います。
幸田商店「海風ほしいも」の基本情報(値段・産地・品種ほか)
価格 |
¥500
|
名称 |
ほしいも
|
原材料 |
さつまいも
|
産地 | 茨城県 |
品種 | 玉豊 |
内容量 | 180g |
賞味期限 | 約1.5ヵ月 |
購入場所 | イバラキセンス |
製造者 | 株式会社 幸田商店 |
販売者 | 株式会社 幸田商店 |
MAP |
幸田商店「海風ほしいも」の栄養成分表示(カロリーほか)
エネルギー |
303 kcal
|
タンパク質 |
3.1 g
|
脂質 | 0.6 g |
炭水化物 | 71.9 g |
食塩相当量 | 0.05 g |
※100g当たり
幸田商店「海風ほしいも」を実食レビュー
まずパッケージですが、内容量が180gという事もあり、他の一般的な干し芋商品と比較して若干大きめな袋サイズです。上部にチャックが付いた透明の袋に中央にマリンブルーの背景に「干し芋ロングボード」を持ったサーファーがプリントされています。
平切り干し芋をサーフボードに見立てたアイディアが秀逸で、且つビビットな青が他の干し芋とは一線を画しています。独自のセンス、独特の空気感を持つ商品で目を引きます。
裏面です。こちらにはサーファー?「芋豊」氏の詩が書かれていて「海はオレに良い波とおいしいほしいもをプレゼントしてくれるんだ。」と海風に感謝するコメントが書かれています。
表面だけでなく、裏面にもしっかりとブランドイメージが意識されている点が素敵ですね。
茨城県も大洗などをはじめ有名なサーフスポットがありますが、干し芋発祥の地、静岡県御前崎も世界的なサーフィン大会が開かれるなど、確かに干し芋の産地は有名なサーフィンの名所と重なる事も多い気がします。
袋から取り出してみました。パッケージのサーファーが手に持っているロングボードと同様、実際の商品も全体的に白い粉が吹いています。
干し芋自体は比較的スタンダードで、玉豊の適度な甘さと、昔ながらの懐かしさを感じるテイストに仕上がっています。また幸田商店さんの干し芋の中では強めに白い粉が吹いている方で、香りからも一定期間以上、熟成された干し芋である印象を受けました。
香りの部分は好みが分かれそうですが、特徴的なパッケージを含めて、独自の世界観を持っている商品なので、お土産などにも買いたくなる干し芋だと思いました。
幸田商店「海風ほしいも」をツール数値検証
続いて客観的な検証ツールとして糖度計・硬度計を用いて検証を行いました。
(※干し芋は生産時期・環境他要因で仕上がりが異なります。)
糖度(*1) |
12.0
|
°Bx
|
硬さ(*2) |
14.0
|
HA
|
厚み | 0.4~0.6 | CM |
(*1)使用糖度計(※°Bx値が高いほど一般的に糖度が高い。(例:みかん約12%・りんご約15%など))
幸田商店「海風ほしいも」の開封動画
商品のパッケージや柔らかさなど、開封動画でより詳細に解説しています。
幸田商店「海風ほしいも」の口コミ
各種SNSでの口コミ・評判をまとめました。
❤️おススメ茨城名産
銀座のイバラキセンスで買うことが出来ます😃【海風ほしいも】
昔ながらの干しイモ🍠です。
やわらかく、イモに粘りがあり、クセがないやさしい甘さです。
甘すぎないのでどんどん食べてしまいます。
噛むほどに甘くなり、味に深みが出ます。 pic.twitter.com/LXTQbZklql— みなとのごちそう野菜 (@minato55831) May 15, 2019
干し芋好きの憧れ、幸田商店の干し芋をついに食べることができました🥰
べにはるか【右】甘さ柔らかさ厚み全てがパーフェクト❣️
海風ほしいも【左】そのままだと若干ハード食感なので、トースターで焼いて食べると美味しさUP❣️
※個人の感想です pic.twitter.com/33As8wzX4R— サッコッシュ (@elephantsacosh) December 20, 2019
甘すぎず適度な甘さであり、紅はるかを使用している干し芋と比較して適度な硬さもあるという意見が聞かれました。特徴的なパッケージでお土産で購入した方の投稿も多く見られました。
幸田商店「海風ほしいも」のまとめ・感想
①特徴まとめ
☑ 茨城県産「玉豊」を使用
☑ ほぼ全面に白い粉が吹き、香りからも一定期間以上熟成された干し芋
②良い点(ここが〇)
●干し芋商品としては斬新で独自のブランド化がされたパッケージ。
●「玉豊」種による適度な甘さと適度な硬さ。
③惜しい点(ここが△)
●強い甘みとネットリ・しっとり系の干し芋を求める方には合わない。
●熟成された干し芋独特の香りが気になる方もいる?
④評価チャート
⑤まとめ
江戸時代から海岸線沿いを中心に生産され、発展してきた干し芋ですが、その加工には海の風という自然の恵みが必要不可欠なものでした。
乾燥機も無い時代、昔の人の知恵と努力によって生まれた干し芋が今こうして広がり多くの方に愛されている食べ物になった事も自然の力があったからに他なりません。
茨城の地理的な特徴を活かし、それを見事にパッケージ化した干し芋商品で「茨城おみやげ大賞2016 最高金賞」に輝いた事も納得の商品です。
「幸田商店」さんの「海風ほしいも」を皆さんも是非一度食べてみて下さい。
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