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タピオカブームの理由を5つの視点から解説
昨年2018年頃からタピオカブームが訪れているのは既報の通りです。


ではなぜ今それほどまでにタピオカがブームになっているのでしょう??
先日、某TV局の方からタピ解説のオファーを頂くほどのタピ専門家・タピ識者のぎんろーが5つの視点からその訳を解説致します。(需要あるか!?)
知らない携帯番号から電話☎️があり取ってみたら某テレビ局📺の製作の方で、『テレビでタピオカ🥤の解説をしてくれませんか⁉️』と。
ブログやってて1番のサプライズでした😅
専門家でも無いのでお断りさせて頂きました💧
変わりにブログ記事をどうぞ🔽https://t.co/WYleB8pO1p— ぎんろー🍠銀篭園 静岡ブロガー農家 (@Ginro_Farm) 2019年5月24日



そもそも本当にタピオカブームなの?
どこもかしこもタピオカ店の前には行列ができる昨今ですが、そもそも本当にブームなの?
説得力のある数字的根拠が欲しいところです。
①検索数の推移
人気があればそれだけ検索需要もあるだろうという事で「Google Trends」で過去5年間の「タピオカ」の人気度を調べてみたのが以下の図。
なるほど、2017年まではほぼ心肺停止状態だったグラフですが、2018年前半頃から急激な上昇を見せている事が分かります。
ぎんろーの住む静岡でもここ最近でタピオカの出店ラッシュで、タピオカ店からタピオカが姿を消すなど異常事態となっています。
【⚠️タピオカ不足警報‼️⚠️】
①「comma TOGO」さん販売終了
②「ゴリラティー」さんもCLOSE
③「雲水」さんもタピオカ切れ静岡のタピオカどうなっとんのコレ⁉️😭#静岡#タピオカ pic.twitter.com/enALqfN3F7
— ぎんろー🍠銀篭園 静岡ブロガー農家 (@Ginro_Farm) 2019年5月23日
②流行語大賞をダブル受賞
また昨年2018年末、女子大生社長の椎木里佳さんを中心に、女子中高生向けのマーケティング支援などを手がける「AMF」(本社:東京都港区)が『2018年のJC・JK流行語大賞』を発表しました。
「モノ部門」では、インスタ映えする工夫を凝らすドリンク店が続々とオープンし、「タピオカ戦国時代」と女子中高生に呼ばれるほどの人気となったタピオカが1位を獲得。
「コトバ部門」1位は「タピる」。タピオカティーを飲むときや飲みたいときに使用され、「タピりたい」「タピった」などタピオカを動詞として多くの女子中高生の会話のなかで使用されたという。
一部抜粋:Lmaga.jp



そしてタピオカドリンクの専門店も続々オープンし、老いも若きもタピオカの前に行列を作りました。
ついにオープン!初日からすごい行列だった~!!
12月21~23日だけゴンチャオリジナル付箋がもらえちゃう!#タピオカ 界の王様が #高田馬場 に!「ゴンチャ(Gong cha)」高田馬場の『アールグレイミルクティー』https://t.co/g5h9tqCp1U pic.twitter.com/lkh1zSxD9F— émotta (emotta:エモッタ) (@emotta_official) 2018年12月21日



タピオカブームの歴史(第3次タピオカブーム)
2018年頃からの昨今のタピオカブームは「第3次タピオカブーム」と言われています。
第1次タピオカブーム 1992年
第2次タピオカブーム 2008年
第3次タピオカブーム 2018年
タピオカの第1次ブームと言われる「1992年(平成4年)前後」は白いタピオカ(タピオカパール)にココナッツミルク(杏仁ミルク)を入れた、スプーンで食べるエスニックなデザートとして日本に登場しました。
この頃は香港飲茶がブームになった時でエスニック料理のお店が増えた時代になります。
そういった意味で昨今のブームは「タピオカブーム」というより「タピオカドリンクブーム」という意味合いに近いかもしれません。
では今、第3次タピオカブームが到来している理由を独自の5つの要素から分析してみたいと思います。
理由1.火付け役はタピオカミルクティー発祥の店「春水堂」
1983年にタピオカミルクティーを考案した、タピオカミルクティー発祥の店、台湾の「春水堂」さんが2013年に日本へ上陸、人気に火がついて、それを追うようにして2017年頃から元祖台湾初のブランドや日本初のブランドも立ち上がるなど盛り上がりを見せているといった経緯があります。
ファーストペンギンに続け!ではありませんが、前例があると見通しが立ちやすく経営戦略も練りやすい筈です。
ブルーオーシャンに飛び込んだのが元祖タピオカミルクティーの「春水堂」さんで、その流れに乗って様々なブランドが追従している現状です。
理由2.首都圏・大都市圏からのブームが全国に波及
2018年頃に首都圏や大都市圏を中心に始まったタピオカブームですが、全国の地方都市に急速に広がったのが2019の今年に入ってから、という印象があります。
東京をはじめ首都圏では昨年からブームが始まりましたが、静岡をはじめ地方都市ににありがちな現象ですが、首都圏で流行ったモノが若干のタイムラグを経て流行が波及する傾向があるように思います。
GWにタピオカ遠征で福岡の人気タピオカ店を訪れましたが、地方主要都市からさらに地方都市へと、ブームが波及している印象ですね。
理由3.純粋なタピオカドリンクの美味しさ
癖になるタピオカの味と食感。例えば最近タピオカを発売開始したミスドも、「ポンデリング」のモチモチで一世を風靡しましたが、みんなモチモチ食感が大好き。


もともと個人的にタピオカが好きでコンビニ等ではよく飲んでいましたが、専門店で飲んだ際に「コンビニのと全然違うし、想像以上に美味しい!」という衝撃がありました。
また、タピオカドリンクの定番として「タピオカミルクティー」がありますが、そもそも先ずお茶を淹れること自体が非常に複雑な工程です。
茶葉ごとに適切な温度や蒸らす時間、茶葉の量、水質(ミネラルの含有量など)によっても抽出に差が出るなど、非常に繊細な飲み物であると言えます。
日本伝統の茶道もあり、お茶のプロフェショナルである「茶匠」(生産農家から、鮮度高く茶葉を加工し緑茶の味を引き出す製茶加工者・茶師)がいる日本。そもそもお茶は日本は元より世界中にファンやマニアがいる訳です。
要するにお茶を淹れるだけで奥が深く無限の組み合わせがあるなかで、それに加えてタピオカの要素が加わる訳ですので非常にポテンシャルが高い、奥が深い飲料という事になります。
また、タピオカはキャッサバという芋のデンプンを粒状に加工して乾燥させたもので、人気店はタピオカを台湾から輸入しているケースが多いですが、現状でも多種多様なタピオカがあります。
例えば輸入タピオカ以外にも黒糖タピオカ・自家製タピオカ・生タピオカ、カラフルタピオカ・味付きタピオカなどタピオカ自体の種類も豊富で、それこそこちらも無数の組み合わせがあると言えます。
まとめると、
①こだわりの素材・製法で作られたティー自体の美味しさのレベルが高いのに加え、
②タピオカ自体の食感や美味しさが癖になる、と言った理由がハマる人が続出する美味しさの秘密です。



美味しさを知るきっかけが少なかったのですが、お店が増えてタピオカに接する機会が増えた事で、美味しさを覚える人が増えた事も一因ではないでしょうか。
理由4.台湾の人気
台湾は旅行先としてここ数年人気が高く、例えば今年のGWでも海外人気ランキングではトップを快走しています。ちなみに昨年2018年も1位です。
一部抜粋:旅マイル
アジアでは韓国ももちろん人気ですが、ここ最近の日韓情勢の影響もあり伸び悩みしているといった状況もありそうです。
昨年ぎんろーも実際に台湾へ旅行へ行きましたが、とにかく親日国で街中至る所に日本語の看板がありますし、そもそもコンビニなど日本ブランドが多く日本にいるような錯覚を覚えるほど安心感もあり、距離的にも行きやすいです。
茶の都ミュージアムの記事でもご紹介した通り、茶の原産地は中国で、台湾もお茶の生産が盛んで喫茶が日常に馴染んだお茶大国です。


台湾では1区画にテイクアウトのコンパクトなタピオカティースタンドが複数軒あるケースも珍しくないほどの国民的飲料ですので、台湾へ行き、文化に触れるなかでタピオカを知るケースも多いように思います。
理由5.インスタ映え・SNS映え
昨今のヒット商品はこの要素が非常に大きいですね。
例えば現時点2019年5月の「#タピオカ」インスタ投稿数を見てみると・・・なんと100万件を超えています!



凄さが分かりにくいかと思うので比較対象として「#干し芋」も置いておきます。その差なんと30倍!





黒のツブツブだけでも人の興味を引き、カラフルタピオカやビビッドカラーのドリンクが目を引き、SNSでも人気の高いタピオカ。
SNS映え要素があるアイテムは複数あるかと思いますが、その中でもお洒落な素敵カフェでカラフルなタピオカドリンクを持てばデジタルネイティブ世代には最強の武器でしょう。
タピオカブームの今後の展望(まとめ)
もちろんブームはどこかでピークアウトはすると思いますが、個人的にはある程度の人気は維持するものと考えています。
根拠としては先に挙げた事例ですが、台湾では1区画に複数のタピオカスタンド(テイクアウトが主のコンパクトなスタンド)があるほど生活に密着した存在になっています。
タピオカが日本の食文化として一定の定着を見せれば需要は継続しますし、タピオカドリンクの美味しさを知ってしまった日本は、タピオカから逃れる術はないと思っています。
また、今は客層が女子中高生を中心とした若い年齢層が中心ですが、今後は年齢層も分散すると予想します。ターゲット層を分けて棲み分けをすることで新たなタピオカ商品の開発も進みそうです。
そして今後はよりお店の多様化が進み、「タピオカ+〇〇」の組み合わせが増えてくるような予感もします。
例えばジアレイさんの「盆栽タピオカ」のようにビジュアルに特化しつつもタピオカとチョコクランチを組み合わせた新しい食感を提案するようなドリンクも出てきそうです。


またドリンクに留まらず、他のスイーツでもタピオカを使用するケースが増えそうです。例えばセブンイレブンの「タピオカアイス」などが好例です。
まって
みんな言ってるタピオカアイスって
違うやつなんかなwwwww
これセブン限定のやつなんだけどほんとうまいよ😃😃😃 pic.twitter.com/UlWl5wWyba— なぎさ (@hoshino_0706) 2019年4月3日
最後に農家目線での提案ですが、産地にこだわった「地域ブランドタピオカ」などはどうですかね。
近年、ヘルシー志向や食へのこだわりが増え、地産地消の生産者が見える・距離が近い点をウリにした飲食店が増加し、人気になっています。静岡でも例えばいちご農家さんのカフェなどは凄い行列でタピオカに勝るとも劣らない人気店になっています。


ティーにこだわっているタピオカのお店は多いですが、それに加えてタピオカの産地や生産者・生産方法(例えば有機栽培タピオカなど)にこだわったタピオカを提供すればまた既存の層とは異なった客層をターゲットに出来そうです。



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