コンビニやスーパーなどの量販店から個人農家さんまで、日本全国各地には数多くの干し芋が製造・販売されています。
さつま芋の品種から製造方法、パッケージなどバリエーション豊かな干し芋ですが、それだけ数が多いとどれが美味しいのか・どれを購入するべきか悩んでしまいます。
そんな疑問にお答えすべく、離乳食から干し芋を食べ始め、干し芋歴約40年の干し芋農家ぎんろーが各ブランドで販売されている干し芋を実食レビューを交えてご紹介します。
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喜分食品「いずみ 丸干し」とは(どこで買える?)
干し芋生産量日本一で全国の9割が茨城県で生産されていると言われています。圧倒的ダントツの1位で、首都圏をはじめ全国的にも「干し芋=茨城」のイメージが定着していると思います。
ただ、全国各地で干し芋の生産は行われており、茨城の約1/10ほどの生産量ですが、第二位の干し芋生産高を誇るのが「干し芋発祥地」であり、我が銀篭園のある「静岡県」です。
静岡県の中でも中西部地域に該当し、干し芋の発祥地である静岡県最南端の町、御前崎市に干し芋・海産物などの製造販売を行う「喜分食品」さんがあります。
静岡県御前崎産のさつま芋を使用し、100%天日干し・手作業での加工を行われるなど、従来型での干し芋加工をされています。銀篭園と同様、発祥地としての誇りと共に、干し芋作りをされています。
そのこだわりは公式HPでも紹介されていますのでぜひ併せてご覧ください。
そんな「喜分食品」さんの干し芋が販売されていたのは、静岡県中部にスーパーマーケットチェーンを展開する「スーパー田子重」さん。静岡の、しかも中部地方のみの展開ですが安さと品質で高い人気を誇るスーパーです。
店内の野菜コーナー脇で干し芋を発見しました。今や干し芋ブームとも言うべきほど各地で干し芋の販売を見掛けますが、こちらのスーパーでは5~6種類以上と豊富にラインナップしていました。
複数の干し芋が並べられている中で特に目を引く、シルクか粉雪を纏ったかの如く全身真っ白な干し芋、これが「いずみ」品種を使用した丸干しです。
砂糖を振りかけたんではないか?と勘違いしてしまいそうですが、紛れもなく添加物なしの干し芋というから驚きです。
今回はそんな「喜分食品」さんの「いずみ 丸干し」を実食レビューしていきたいと思います。
喜分食品「いずみ 丸干し」の基本情報(値段・産地・品種ほか)
価格 |
¥798
|
名称 |
ほしいも
|
原材料 |
さつまいも
|
産地 | 静岡県 |
品種 | いずみ |
内容量 | 230g |
賞味期限 | 約3.5ヵ月 |
購入場所 | 田子重 店舗 |
製造者 | 有限会社 喜分食品 |
販売者 | 有限会社 喜分食品 |
MAP |
喜分食品「いずみ 丸干し」の栄養成分表示(カロリーほか)
エネルギー |
ー kcal
|
タンパク質 |
ー g
|
脂質 | ー g |
炭水化物 | ー g |
食塩相当量 | ー g |
※パッケージに記載なし。
喜分食品「いずみ 丸干し」を実食レビュー
まずパッケージですが、スタンダードな全面透明の袋に中央に「干しいも」とプリントされています。
また産地として「遠州産」と表記されており、この「遠州」とは西部地区にある7市1町の総称で、「 湖西市、浜松市、森町、磐田市、袋井市、掛川市、菊川市、御前崎市」の地域の事を指します。
冒頭でも触れた通り、本当に見事に真っ白く粉が吹いていて、ここまで綺麗に糖分である白い粉が表面に付いている干し芋も珍しく貴重だと思います。
砂糖を足しているかのように錯覚してしまいそうですが、裏面の原材料名を確認しても「砂糖」の記載は一切ありません。
白い粉が袋の下の部分に落ちてくるほどで、袋から取り出す際にも粉が落ちないように注意が必要です。
最近の干し芋は衛生管理された食品加工工場で乾燥機を使って作られている物も多いですが、昔ながらの方法で100%天日干しによって乾燥させられており、最近のしっとり系干し芋とは明らかに異なります。
しっかりと天日乾燥された硬い丸干しで、しっとり・ネットリ系とは真逆の干し芋なので好みは分かれそうですが、一口頂いてみると意外なほど中身はモッチリとした歯ごたえがあり、強い甘みを感じます。
干し時間をある程度長めに取っている点は公式サイトでも明記されており、丸干しらしい食感と風味を感じつつ、上品な独特の口当たりがある存在感の強い干し芋だと思います。
喜分食品「いずみ 丸干し」をツール数値検証
続いて客観的な検証ツールとして糖度計・硬度計を用いて検証を行いました。
(※干し芋は生産時期・環境他要因で仕上がりが異なります。)
糖度(*1) |
15.5
|
°Bx
|
硬さ(*2) |
36.0
|
HA
|
厚み | 1.0~2.5 | CM |
(*1)使用糖度計(※°Bx値が高いほど一般的に糖度が高い。(例:みかん約12%・りんご約15%など))
喜分食品「いずみ 丸干し」の開封動画
商品のパッケージや柔らかさなど、開封動画でより詳細に解説しています。
喜分食品「いずみ 丸干し」の口コミ
各種SNSでの口コミ・評判をまとめました。
本当に美味しい干し芋を食べたい方に、ご紹介。喜分食品の遠州産の干しいも、見るからにこんな感じで、かなり、美味しいです(^_^)食べてちょっと感動。 pic.twitter.com/1NQNkNWB7T
— 楡科榎 (@wohya) October 15, 2013
全体を真っ白に覆われた姿形はいかにも甘そうで、上品なお芋スイーツがSNS映えしています。
喜分食品「いずみ 丸干し」のまとめ・感想
①特徴まとめ
☑ 静岡県御前崎産「いずみ」を使用
☑ 100%天日干し・手作業で製造
②良い点(ここが〇)
●全体を白い粉が吹いている特徴的なビジュアル
●天日干しによりしっかりと乾燥された丸干しの歯ごたえ。
③惜しい点(ここが△)
●最近人気のネットリ・しっとり食感を求めている方には向かない。
④評価チャート
⑤まとめ
干し芋発祥の地、静岡県御前崎の製造会社さんで、100%天日干しなど従来の手作りの方法を大切にこだわりの干し芋作りをされています。
今回ご紹介した「いずみ」品種の他にも「紅はるか」を使用した干し芋も販売されていますので、食べ比べなどもおススメです。
「喜分食品」さんの「いずみ 丸干し」を皆さんも是非一度食べてみて下さい。
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