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【青山ファーマーズマーケット】干し芋農家が出店してみた!感想と売れるノウハウ5選!

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こちらの記事では『青山ファーマーズマーケット』に関して、出店方法の解説と出店した感想を綴ります。出店を検討されている農家さんなど向けにメリット・デメリットを始めとしたノウハウを中心に記載しています。

なお、お客様側向けのノウハウ記事はコチラを参考にして下さい。

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「青山ファーマーズマーケット」とは

農業関係者の方で実店舗での販売を考えている方は『青山ファーマーズマーケット』の名前を聞いたことがある方は多いかと思います。

一般的に『青山ファーマーズマーケット』と呼ばれているファーマーズマーケットですが、正式には『Farmer’s Market @UNU』という名称で、東京都渋谷区神宮前にある『青山・国際連合大学(UNU)前広場』にて毎週末開催されています。

全国各地で開催されているファーマーズマーケットの中でも屈指の人気と知名度を誇り、年間にして約150万人が訪れています。

他に都内では勝どきで開催されている『太陽のマルシェ』や赤坂アークヒルズ広場の『ヒルズマルシェ』なども有名ですが毎週末、土日両日ともに開催されているマーケットは青山以外に聞いた事がありません。(2020年5月は新型コロナウイルス影響により青山も休止中)

そんなファーマーズマーケットの代名詞とも言える『青山ファーマーズマーケット』に2019年~2020年にかけて計7日間に渡り銀篭園も出店させて頂きました。

こちらの記事では出店を悩んでいる農家や生産者の方々へ向けて出店のノウハウや感想(メリット・デメリット)を綴りたいと思います。

青山ファーマーズマーケットへ出店してみたい!という農家さん必見です!
目次

「青山ファーマーズマーケット」出店の流れ(申請・予約・準備・設営・販売・片付け)

出店準備から当日、収量までの流れを簡単に説明すると以下の通りです。

青山ファーマーズマーケットのフロー

  1. 主催者への出店申請
  2. 認可後、出店希望日の予約
  3. 出店準備(看板・パンフレット・名刺作り)他
  4. 当日現地へ移動・店舗設営
  5. 商品販売(10:00~16:00)
  6. 片付け・撤収

各項目に関してそれぞれ解説します。

1.主催者への出店申請

出店するにはファーマーズマーケットを主催するNPO法人への申請が必要です。青山ファーマーズマーケットの場合は公式サイトの「お問い合わせ」ページから出店申請ができます。

申請フォームに『① 始められた経緯、②かけている想い、③作られているもの/こだわり、④ 作られている環境(畑)』の各項目及びHPなどがあれば併せて記載します。

審査がどの程度厳しいか詳細は不明ですが、印象としては普通に農業をされている農家さんであれば問題無いと思います。

出店枠には以下5種類があり、1日の出店費用も様々です。(※費用は変動あり)

出店枠 該当店 出店料
農家枠 農家さん・生産者そのもの ¥8000
農家加工品枠 農産物を使った加工品の販売 ¥10000
代理販売枠 農産物を仕入れて代理販売 ¥10000
加工品枠 材料を仕入れて加工品の販売 ¥13500
雑貨枠 木工作品や陶器販売など ¥13500

一般的な農家/生産者自身が出店するのであれば『農家枠』となります。自分がどの枠になるか不明であれば運営へ問合せをしてみると良いでしょう。

出店料が高い・安いの議論はあろうかと思いますが、正直都内のこの立地でこの価格であれば破格であると感じます。

またコンセプト通り、基本的には生産者自身の出店が中心を想定しており、その分出店料にも差が付けられていると思います。

個人的にファーマーズマーケットは農家が殆どだと思っていましたが、実際現地に行ってみると意外とその割合が低い(体感的には50%以下?)事に驚きます。

2.認可後、出店希望日の予約

運営側での審査に通るとメールで連絡があります。出店要領や販売品目と販売ルールなど出店に際しての基本事項を確認します。

ルールは予想以上に多岐に渡ると思いました。例えば試食に関しては「水タンク・バケツ・除菌機能のある石けんを置く」などと言ったルールがあります。

当日慌てないように事前に要綱を確認して準備しておきましょう。

また、運営からのメールには出店希望日の申請を行うフォーム(Googleフォーム)へのリンクがあり、そちらから希望日を申請します。

最近は出店希望者も増加傾向にあり、人気のある日程は予約が難しくなりつつあるようです。14日前までのキャンセルは無料ですので、予め早めに予約をしておくと良いでしょう。

3.出店準備(看板・パンフレット・名刺作り)他

出店日が決まったら次に出店の準備です。この部分は出店者によってかなり差がある部分だと思います。運営の方でテーブルと商品棚は用意して頂けるので、正直売りたい商品だけを持っていけばお店として成立します。

予算や時間が許す限り用意できるものはしておきたい所ですが、極力用意しておきたい物は以下の通りです。

①メインとなる大きな看板

コレがないと何のお店か分かりにくいです。当たり前ですがサイズ感など意外と難しいところです。銀篭園の場合はお店のロゴを大きく印刷してラミネートしたものをベニヤ板に貼り付けました。先ずはDIYで作ってみると良さそうです。

また複数のお店が多数並んでいるので、お店の正面だけでなく左右に掲示する看板もあると目に留まると思います。

②会社案内及び名刺

既に用意されている方は問題ありませんが、お店に興味を持って頂いた方にPRする材料として会社案内や名刺を用意しておきたいところです。何れかでも構いませんが、HPやネットショップのURLなども掲載しておくと良いと思います。

ちなみに銀篭園ではこの機会に名刺を作成しました。

③イメージディスプレイ

商品の他にもお店に個性を加える装飾やディスプレイを用意しておくと注目されます。銀篭園の場合はイメージアイテムである『竹籠』と『さつま芋』そのものを持っていきました。さつま芋の品種などを説明する際にも現物があると分かりやすいですし、興味を引きます。

生芋を購入されたお客様がいらっしゃったのは驚きでした。

④商品解説

青山ファーマーズマーケットに出品をお考えの方はこだわりの商品・農産物を作っている方が多いと思います。お客様に自社のこだわりや特徴を端的に説明出来る様、予め簡単に解説を用意しておくとスムーズですし、漏れなくその魅力を伝える事ができるでしょう。

以上、出店の準備として基礎的な部分をお伝えしました。

ただ、この部分は一朝一夕で用意できるものでもありませんので、一度参加してみて他のお店の様子を観察してみると良いと思います。特に常連さんのお店などはお店の造りも工夫が凝らされていて多くのお客さんの目に留まる事が多いです。

4.当日現地へ移動・店舗設営

要綱には朝8時には到着を、と記載がありますが到着する時間は出店者によって様々です。遠方の方であれば7時台から来ている方もおり、近郊の方であれば10時ギリギリに来ているような方もいらっしゃいました。あまり遅くなると運営に片付けられてしまうので注意です。

会場に着いたらまず運営本部へ行き、出店料を支払いましょう。

中庭スペースに搬入車を一時停止する事ができるので、こちらで荷下ろしを行います。ただし朝10:00までには近隣のコインパーキングに車を移動しなければなりません。郵送での搬入も可能です。

出店場所に関しては、開催日が近づくと事前に運営より出店の場所(地図)がメールで送られてくるので事前に確認しておきましょう。

什器テーブル・木箱などの資材を借りる事ができるのでそれらをお借りしてお店の設営を行います。

お店の設営に関しては基本的に各々が準備してきたものを設置する形になりますが、電源などは借りられるようです。(焼き芋を販売されている方もいらっしゃいました。)

詳細は公式サイトのQ&Aを確認したり、運営へ事前に確認しておけば間違いありません。

5.商品販売(10:00~16:00)

10:00からスタートし、お昼前後を中心に来場者が増えてきます。基本的にお客様の対応(商品説明・レジ)で一日が過ぎます。

当日の混雑具合にも依りますが販売員は2名以上いる事が望ましいと思います。(1人でも対応可能ですが、トイレ休憩などを考慮すると。)

また銀篭園の場合は試食も行った為、最低3人以上の体制を確保しました。

終了は16:00ですが、売り切れたのか早々と撤収するお店もあったり最後まで販売するお店もあり様々です。

6.片付け・撤収

什器などお借りしていた資材を元の場所に片付けます。

出店レポート(売上等を記載)を運営に提出して終了です。

「青山ファーマーズマーケット」出店のメリット・デメリット(感想)

では実際に参加してみての感想をメリット・デメリットに分けて箇条書きにしてみます。

②良い点(ここが〇)

良い点

●消費者と対面でコミュニケーションが取れる。

今まではネット販売が中心だったため、お客様と対面でお話をさせて頂く機会がありませんでしたが、この部分が一番大きいと感じました。特に全日程で試食も行ったので、「美味しい」と言って頂ける喜びは生産者冥利に尽きると言っても過言ではありません。

●実績作り・マーケティングの場になる。

ネットでの販売の場合、生産者の姿が見えにくく信頼性と言った面では実店舗に劣る傾向がありますが、ファーマーズマーケットに出店している実績がある事で一定の信頼が得られると思います。またマーケティングの場というのは、お客さんのニーズを直に聞ける機会が得られるといった側面です。

例えば銀篭園の場合、お客さんと話すなかで通常細くカットする干し芋をカットせずそのまま干した「丸干し」のニーズがある事を知り商品を企画した所、今では「丸干し」が主力商品の1つになっています。

青山ファーマーズマーケットで高評価が得られれば、他全国各地でも良い評価が得られそうですので腕試しの場としても最適だと感じました。

③惜しい点(ここが△)

惜しい点

●都内の一等地としては出店料は安いが、それ以外の必要経費が掛かる。

前述の通り、出店料としては良心的な価格設定であると感じますが、その他の費用が掛かります。代表的なのが『交通費』。首都圏近郊であれば問題ありませんが、中には遠方からの出店者も多く、往復交通費や駐車場代金(青山周辺はそこそこ高い)などバカになりません。

●出店希望者が増え、希望日程が取りにくくなっている。(特に土日連続)

こちらも既に記載していますが、出店希望者が年々増加しておりなかなか出店予約が取りにくい状況になりつつあります。大学前の広場というキャパシティの問題で難しい課題かもしれませんが、出店側としては出来る限り早めに日程を決める事が大切です。

「青山ファーマーズマーケット」で多く売る為のノウハウ 5選

●価格帯はワンコイン程度~数千円と幅を持たせる。

青山周辺は都内でも物価が高いエリアです。もちろん価格が安いと売れやすいと思いますが、薄利多売というよりは商品価格に幅を持たせて、お客様の予算にあった商品ラインナップを用意する事が肝心だと思いました。

銀篭園では¥500~¥3000のセット商品まで用意しましたが、¥3000の商品も完売しています。多少価格が高くても、それだけの価値をアピール出来れば売れるチャンスは十分にあると感じます。

●試食があると注目度は高い。(販売商品次第)

出店数が増加する中で他にも素晴らしい生産者・お店が沢山あります。その中で自分のお店に注目を集める必要があります。販売する商品次第で難易は変わりますが、出来る限り試食を用意できるとお客様の足を止める事に繋がります。

●日によって客足にバラツキがある。(事前に読めるケース/読めないケース)

平均1.5万人/日の来場者があると言われていますが、実際に出店してみて日によってかなりバラツキがあると感じました。例えば雨の日や寒波が来て気温が低い日などは体感的に3~4割ほど客足が減ることもありました。

逆に3連休となる週末や年末年始などは人出が多く、その分売り上げが伸びる印象です。

●意外と外国人(アジア系・欧米系)が多い。(外国人ウケが良い農作物をラインナップするなどターゲットを明確にする)

これも実際に出店してみて気付いた点ですが、予想以上に外国人のお客様が多いです。日本では一般的な農作物も良いですが、例えば外国で一般的・メジャーな農作物も販売ラインナップに加えるとニーズがありそうです。

●各種SNS(Twitter/Instagram/Facebook)での告知

一定以上のフォロワーがいる方には最も重要な戦略と言っても過言ではないでしょう。事前に告知し、実際当日にSNSを見て来てくださったお客様もいらっしゃいました。

銀篭園では以上5点を重点的に意識し、出店者平均売上7万円/日と言われている中で2~3割ほど売り上げを上回る事ができました。

まとめ

今回は『青山ファーマーズマーケット』を出店者目線から感想とノウハウをご紹介しました。

今まで銀篭園はネット販売が中心でしたので、スポット出店とはいえお客様と対面する事で得られるものは非常に大きかったと感じます。

特に新規就農者や若い生産者の方々で興味を持たれている方は多いと思います。こちらの記事を参考にぜひ一度、出店を検討してみて下さい。もちろん銀篭園は今後とも出店させて頂く予定です。

生産者同士の交流もファーマーズマーケットの大きな魅力の1つです。いつか素晴らしい生産者の皆様とお会いできる日を楽しみにしています。

メリット・デメリット様々書かせて頂きましたが、それでも『青山ファーマーズマーケット』には多くの魅力があります!こだわりの生産者の皆様、一度は参加してみては!?

「青山ファーマーズマーケット」の基本情報(駐車場・営業時間など)

住所
東京都渋谷区神宮前5丁目53−70
電話
営業時間 【毎週 土/日】10:00〜16:00
定休日 月・火・水・木・金
アクセス 表参道駅から徒歩約5分
駐車場 なし(近隣にコインパーキング有り)
MAP

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この記事を書いた人

日本最古級の干し芋農家『銀篭園』。
干し芋の発祥地『静岡』で江戸時代から12代続く伝統農家です。
こだわりの干し芋を心を込めて皆様にお届けします。

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