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掛川 栗ヶ岳「かっぽしテラス(茶草場テラス)」とは
世界農業遺産とは、世界的に重要かつ伝統的な農林水産業を営む地域(農林水産業システム)を、国際連合食糧農業機関(FAO)が認定する制度の事です。
現時点(2019年)では国内23件が認定されており、うち静岡県では以下2件が認定されています。
静岡県掛川周辺地域 「静岡の茶草場農法」(平成25年)
静岡県わさび栽培地域 「静岡水わさびの伝統栽培」(平成29年)
静岡県の掛川市、菊川市、島田市、牧之原市、川根本町の4市1町では、県の特産品であるお茶の栽培を「茶草場農法」と呼ばれる独自の伝統農法で栽培しています。茶畑の周りに点在する草地(茶草場(ちゃぐさば))からススキなどの草を刈り取って、秋から冬にかけて茶畑に敷く農法で、茶草を敷くことで樹勢が良くなり、美味しいお茶になると言われています。
茶草は茶畑の土壌を豊かにし、土壌流出を防ぐ等の効果から地域の茶栽培に欠かせないものであるとともに、豊穣祈願のお供えとして地域の伝統文化の中にも利用されています。また、茶草を刈り取ることで維持されてきた草地には希少な生物が数多く生息しています。美味しいお茶を作るための農家の取組が同時に豊かな動植物を育んでいます。
一部抜粋:農林水産省HP
今回ご紹介する「かっぽしテラス(茶草場テラス)」は、「静岡の茶草場農法」として認定された掛川市に2019年5月30日に新しくオープンした施設です。
粟ヶ岳という山の山頂付近に作られた施設では、眼下には伝統的農法である「茶草場農法」が培ってきた広大な茶園が織りなす美しい風景をはじめ、富士山、空港、伊豆半島、駿河湾や南アルプスなどが一望できます。
施設1階では、地元の食材をふんだんに使用したカフェ・食事処が併設されており、地元掛川東山のお茶と共にここでしか味わえない逸品を楽しむ事ができます。
人気メニューはこちらの「かっぽしランチ」で、静岡県のブランド豚「金豚王」を使用しています。
またテラスがある「栗ヶ岳」は「茶文字」の山としても知られていて、 新幹線や東名高速を走る車窓や空港から見える「茶」文字がある場所としても有名です。
「かっぽしテラス(茶草場テラス)」のアクセス
掛川方面や島田方面からなどアクセス方法は幾つかありますが、例えば国一バイパスからの場合、「八坂I.C」が最寄になるかと思います。
第二東名の方向へ北上する形で道沿いを進むと、「東山いっぷく処」さんが見えてきます。
ここが栗ヶ岳頂上の「かっぽしテラス(茶草場テラス)」を目指すベースキャンプ地となります。
お店の角に道案内の看板がありますので、案内に従って左折します。
そうすると広い駐車場が用意されています。ここから先はかなり狭い道となりますので、極力乗り合わせで登った方が良いです。
またトレッキングやハイキングで登る方もこちらの駐車場に車を置いて登る方が多い印象です。
山道をおよそ車で15分ほど登ります。途中、かなり狭い箇所もありますが、所々にすれ違いが出来るスペースが用意されています。
山頂には複数の駐車場が用意されていて、十分な広さが確保されています。
「かっぽしテラス(茶草場テラス)」の展望デッキ他施設の様子
ここまでの写真でお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、訪れた日は台風が絶賛接近中です。
これでもだいぶ霧が晴れた合間を狙って撮っていますが、時折強風&豪雨に襲われながらの取材です。
こちらがかっぽしテラス周辺のマップと景観情報です。
「遠州七不思議」としても有名な「無間の井戸」もすぐ裏手にあります。
テラス下には平成27年に開催された「静岡の茶草場農法推進協議会」歓迎イベントの際に記念植樹された「ゆめするが」が植えられています。
テラス建物の裏手から階段を利用して二階へ上がることができます。
展望デッキの手前の建物は中に入る事ができます。
螺旋階段を上ると上に小さな展望席があります。栗ヶ岳周辺で撮影された風景や植物の写真も展示されていました。
観光はもちろん、家族で遊びに来ても楽しめるスポットです。
お店へお邪魔します
テラス周辺を一通り観光した後はカフェへお邪魔します。
店内は地元掛川東山のお茶の販売コーナーもあります。
夏季限定で日光の天然氷を使用したかき氷もラインナップに加わっていました。
コンパクトな店内ですが、天気が良い日であればテラス席での絶景を眺めながら食事ができる・・・筈です。
「かっぽしテラス(茶草場テラス)」のメニューは?
こちらが基本メニューです。地産素材を使用した「かっぽしランチ」は11:00~14:00の時間限定で数量も限定となりますのでお早目の訪問をおススメします。
「かっぽしランチ」に使用されている豚肉は静岡産ブランド豚「金豚王」を使用しています。
本日のオーダーは?
くつろぎお抹茶セット(東山茶/緑茶ようかん) ¥450
掛川東山の抹茶と、緑茶のようかんがセットになっています。東山のお茶は深蒸し茶として有名です。
世界で希少な農業地域の農家とともにある東山茶は、生物多様性保存貢献度が最上位の3葉ランク認定者のみで栽培されています。(茶草場農法実践者によって生産されたお茶には生物多様性保全貢献度シールが添付されており、ランクが高いほど広く茶草場を管理していることになる。参考HP)
また抹茶の器ですが、棚にある茶碗からお好きなものを選ぶ事ができます。
綺麗な器や珍しい色の器があり、眺めるだけでも興味深いと感じました。
かっぽしランチ ¥1100
地元の食材にこだわり、地元のお母さん・お父さんが作るランチです。温かい卵のスープがセットに付き、サラダの野菜も新鮮でポテトサラダも手作り感がある美味しさです。
もちろん静岡産ブランド豚「金豚王」を使用した生姜焼きも鉄板の美味しさで、一口噛むとジューシーな美味しさが広がります。
天ぷら蕎麦 ¥550
山に登ると何故かうどんやそばが食べたくなりますね。汗をかいて体が塩分を欲するのでしょうか。身体に染み入る美味しさです。
また食事をすると、緑茶のサービスがあり、アサガオ型の器で地元のお茶を頂く事ができます。
まとめ
今回は掛川市栗ヶ岳「かっぽしテラス(茶草場テラス)」さんをご紹介しました。
今回は残念な天候でしたが、雲海のような景色が見られる事もあると、お店の方が教えて頂きました。
駐車場からお店へ辿り着くまでの数十メートルを走っただけでも濡れてしまい、見かねたお店の方がタオルを貸して頂きました。
地元のお母さんやお父さんが中心になって運営されている食事処・カフェで、こうした小さな心配りが非常に嬉しく、心温まる、応援したくなるお店です。
今回の取材では健康長寿の町、掛川を実感するシーンが多かったです。お茶文字を眺めながらハイキングで訪れてみても面白いかもしれません。天気が良い日にまた訪問させて頂きます!
「かっぽしテラス(茶草場テラス)」の基本情報(駐車場・営業時間など)
住所 |
掛川市東山1051-1
|
電話 | 0537-27-0845 |
営業時間 | 10:00~16:00(L.O15:00) |
定休日 | 月曜日 |
アクセス | 東名掛川I.Cより車約35分 |
駐車場 | 有り |
MAP |
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